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中部支店に勤務しているData Intelligence Unit Master Data Groupのウチウゾウです。 前回、前々回とご好評をいただいた「Nagoya Tech Talk」の第3弾、「Nagoya Tech Talk #3 〜CloudNative × Platform〜」を開催しました!sansan.connpass.comこれまでは「AI」をメインテーマに扱ってきましたが、第3回となる今回は「オブザーバビリティとプラットフォームエンジニアリング」に特化しました。おかげさまで、当日は多くのエンジニアの方にお集まりいただき、熱気あふれるイベントとなりました。 CTO笹川によるオープニング本記事では、当日の発表内容やイベントの熱量をコンパクトに振り返ります。 1:研究開発部の監視基盤 - DatadogからNew Relicに移行 speakerdeck.com弊社の上田より、研究開発部のEKS基盤(Circuit)の監視基盤をDatadogからNew Relicへ、わずか1カ月で移行した事例が紹介されました。EKS基盤(Circuit)の使われ方とDatadogのコスト体系の相性があまりよくなかったため、移行に踏み切ったそうです。この爆速移行の裏側には、AWSが提供するAI統合開発環境Kiroの活躍がありました。具体的には、Datadog上にあった4つのダッシュボードと160個のウィジェットをJSONにエクスポートして、KiroとNew Relic MCPを組み合わせ、半自動移行を成功させました。これまで大きなコストがかかっていた移行作業をAIによって比較的容易にできた点に驚かされました。 上田の発表 2:作るより難しい、使い続けてもらうこと - Platform as a Productの実践 speakerdeck.comSansanには、研究開発部のCircuitのほかに、Orbitという全社横断Platformも存在します。弊社の辻田より、開発者体験を向上させ、使いたいと思われるPlatformにするため、Orbitという社内開発基盤をProductとして捉えた実践についての紹介がありました。まず、フィードバックループによる改善を目指して、1対1のユーザーインタビューを通し、社内開発基盤のユーザーの解像度を地道に上げていったそうです。その後、RICEスコア(Reach/Impact/Confidence/Effort)により施策の優先順位を決め、初期構築時の複雑さを解消する施策を実施しました。その結果、導入時のオンボーディング時間は半減しました。AIでなんでもすぐに作れてしまうものの、作り物が増えてしまうと、どうしても運用負荷もじわじわと膨れていきます。開発者の生産性を高く保つためにも、開発者に選ばれ続けるためのPlatform as a Productの実践の大切さを学べるお話でした。 辻田の発表 3:アラート削減でチームの開発生産性を向上 speakerdeck.com研究開発部のEKS基盤(Circuit)の上で動いているサービスのSREである野首より、システム運用負荷を大幅に改善した取り組みに関する発表がありました。アサイン初期は、アラート発報のたびにSREがまず調査する対応を繰り返していたそうです。この運用負荷を下げるべく、研究員とSREの責任境界の明確化に取り組みました。この明確になった責任境界を運用に乗せるため、SREに属人化していたナレッジをRunbookに整理しました。また、調査方法については、Agent Skillsに落とし込むことで、運用の属人化を解消していったそうです。これらの取り組みに伴い、不要なアラートを削減していった結果、アラートの9割削減に成功したとのことでした。SREと開発の責任境界を明確にしつつも、それを運用に乗せるには協働するという姿勢と、知見の共有が大事であることを改めて感じさせられました。 野首の発表 終わりに 改めて、会場にお越しいただいた参加者の皆さま、本当にありがとうございました。名古屋のエンジニアコミュニティーをさらに盛り上げ、最先端の知見をシェアし合える場として、「Nagoya Tech Talk」は今後も継続して開催していきます。「名古屋のエンジニアコミュニティーに関心がある」という方は、ぜひconnpassグループのフォローをお願いします!また、Sansan中部支店では、このような刺激的な環境で共に挑戦するメンバーを募集しています。イベントのオープニングでCTOの笹川が登壇した際の「Sansan中部支店の紹介資料」も公開しておりますので、私たちの組織や開発環境に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひチェックしてみてください。 speakerdeck.comそれでは、次回のNagoya Tech Talkでお会いしましょう! Sansan技術本部ではカジュアル面談を実施しています Sansan技術本部では中途の方向けにカジュアル面談を実施しています。Sansan技術本部での働き方、仕事の魅力について、現役エンジニアの視点からお話しします。「実際に働く人の話を直接聞きたい」「どんな人が働いているのかを事前に知っておきたい」とお考えの方は、ぜひエントリーをご検討ください。
こんにちは、Platform Engineering Unit Application Platformグループの辻田です。 App Platformグループで3日間の開発合宿を実施しました。 アプリケーション基盤 Orbit*1 の運用改善や開発者体験の底上げにまとまった時間を投下し、チームとしての目線合わせと、具体的な改善を一気に進めることが目的です。 この記事では、合宿で何をやったか/何が前に進んだかを、できるだけ実務目線でまとめます。 目的・背景 今回の合宿の狙いは大きく2つです。 開発者体験のボトルネックを短いサイクルで潰す ユーザー(開発チーム)からのフィードバックを起点に、議論→実装→検証を短いループで回します。 チームとしての目線(ゴール・役割・進め方)を揃える App PlatformグループにはSRE TeamとPlatform Teamが存在します。それぞれの役割や関係を整理し、意思決定が速くなる“共通認識”を作りました。 3日間のざっくりタイムテーブル Day1(4/1) 全員集合・顔合わせ 採用計画の見直し チームラーニング ユーザーFB起点の改善タスクに着手 Day2(4/2) 朝会 SREの方向性のすり合わせ(各プロダクトとその先のゴール) SRE/Platformの役割の言語化 引き続きユーザーFBタスクを進行 Day3(4/3) 朝会 ユーザーFBタスクの仕上げ、持ち帰り事項の整理 片付け・解散 合宿でやったこと 1) Observabilityの整備 GKE上のサービスに関するメトリクスの可視化(Namespaceごとにダッシュボードを生成する仕組み) ログベースメトリクスの検証・整理 狙い:サービスの状態把握を、属人性を下げて再現性高く行える。 2) 性能・スケーラビリティ検証のための仕組みづくり 負荷試験を回しやすくするための基盤整備 継続的に検証できる形を意識した改善 狙い:性能やスケールの検証を“いつでも回せる”状態を用意する。 3) アラート運用方針の検討 アラート運用方針の見直し(ノイズ削減/対応判断の迷いを減らす) 狙い:対応が必要なアラートだけが鳴る状態を作り、運用負荷を下げる。 4) KEDA HTTP Add-Onの検証 scale to 0の実現に向けてHTTP Add-Onの検証 どうやって既存のHelm Chartに組み込むかの検討 狙い:アイドル時のPodの0スケールによるコスト削減、CPU/Memory以外のプロダクトの要件に応じた動的スケーリング。 5) 段階的ロールアウトの導入 チームとして方針を決定、各ツールの調査 タスク分解 狙い:Orbit利用者が標準的なリリース戦略(Canary, Blue/Green 等)を利用し、安心安全な環境でデプロイできる。 6) コストの可視化 コストに関するダッシュボード/可視化の整備 狙い:Namespaceごとに按分されたコストをユーザーが簡単に参照できる。 合宿で得た学び 学び1:改善は“まとまった時間”があると指数関数的に進む 細切れの時間だと、調査→実装→検証の間にコンテキストが落ちます。 合宿ではこの切れ目を減らしたことで、前に進むスピードが上がりました。 学び2:チームとして重要な認識合わせは、顔を合わせて行うほうが体験が良い オンラインだと、どうしてもリアクション待ちの時間や発言のタイミングの探り合いが発生し、会話のテンポが削がれてしまいがちです。 オフラインで集まっているからこそ、議論の密度と意思決定の速度が上がったと感じています。 次にやること 合宿はスタート地点なので、持ち帰りの仕上げを進めます。 合宿で作ったproposalの実行 各ダッシュボードや運用方針をチームに展開し、運用に組み込む 負荷試験やHTTP Add-Onの導入をやり切る 合宿の様子 合宿所から新卒入社式に参加中の様子。 夜はプログラミング言語かるたやUNOで交流を深めました。 集合写真 おわりに 今回の合宿は、単に作業時間を増やすというより、チームの目線合わせと、今後の運用改善を支える土台づくりに大きな価値がありました。 引き続き、ユーザーFB起点の改善と、運用負債を減らす取り組みを継続していきます。 Sansan技術本部ではカジュアル面談を実施しています Sansan技術本部では中途の方向けにカジュアル面談を実施しています。Sansan技術本部での働き方、仕事の魅力について、現役エンジニアの視点からお話しします。「実際に働く人の話を直接聞きたい」「どんな人が働いているのかを事前に知っておきたい」とお考えの方は、ぜひエントリーをご検討ください。 *1:Orbitとは?